Date: 8月 5th, 2019
Cate: オーディオのプロフェッショナル
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オーディオのプロフェッショナルの条件(その3)

facebookには便利な機能というか、ややおせっかいな機能というか、
過去のこの日、何を投稿したかを知らせてくれる機能がある。

2011年8月5日に書いたことを、facebookが表示してくれた。
こんなことを書いている。
《オーディオのプロのいないオーディオ販売店は、オーディオだけを扱っていたとしても、それは家電量販店と同じこと。》

私のコメントを含めて、20件のコメントがついた。
これだけのコメントがつくことは、私の場合めったにない。
おそらく20件は、これまでの最高のはずだ。

実は、この投稿の前に、
いまのオーディオ店にいるのは、オーディオのプロフェッショナルではなく、
オーディオ機器販売のプロフェッショナルだ、とも書いていた。

ある人と話していて、共通の知人のことに話題がうつった。
共通の知人は、都内のオーディオ店の店員である。
特に親しかったわけではないが、何度か会っているし、何人かで飲み食いもしている。

共通の知人は、私よりもひとまわり以上若い。
それにしても……、と思うことが、会う度にあった。

私が彼と同じ年の頃、あたりまえのこととして知っていたことを、
彼はほとんど知らない。
これで、オーディオ店の店員がつとまるのかと心配になるくらいだが、
きちんと売上げを達成しているようだ。

だから、彼のことを私は、オーディオのプロフェッショナルではない、とある人に言ったところ、
その人は、顔を真っ赤にして、彼をかばう。

彼はきちんと売り上げているから、プロフェッショナルだ、とその人はいう。
そして、あなた(私のこと)は、売り上げられないでしょ! とつけ加えた。

その人の基準では、オーディオ店で売上げを達成できる人はオーディオのプロフェッショナルで、
そうでない人は、オーディオのプロフェッショナルではない、ということらしい。

オーディオに関することで、お金を稼ぐことができれば、
オーディオに詳しくなくとも、オーディオのプロフェッショナルといおうとおもえばできる。

どんなにオーディオに詳しくても、
セッティング、チューニングの確かな技術をもっていても、
それでお金を稼いでなければ、オーディオのプロフェッショナルではない──、
これも一つの理屈である。

けれど、20件のコメントを読めば(サンプル数が少ない、という人もいよう)、
世の中のオーディオマニアがどう思っているかは、わかる。

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