Date: 7月 23rd, 2019
Cate: きく
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カセットテープとラジカセ、その音と聴き方(余談・その18)

ナガオカがカセットテープの新製品を発表したことは、
オーディオ関係のニュースサイト以外でも話題になっている。

ナガオカは以前もカセットテープを出していた。
ナガオカ・ブランドとジュエルトーン・ブランドの両方で出していた。

ナガオカ・ブランドではノーマルテープのみ二種類だった。
一つは+6という商品名で、66分、96分用があった。
もう一つはExcellenceで、こちは+6よりも少し高かった。

ジュエルトーン・ブランドではメタルテープまで用意されていた。
1980年ごろのことである。

このころは各社からカセットテープが出ていた。
カセットテープのメーカーといえば、ソニー、TDK、日立マクセルが強かった。
けれどカセットテープを出していたメーカーは、ずっと多い。

カセットデッキで参入したオーディオメーカーも、自社ブランドのカセットテープを出すようになっていた。
ナカミチ、ラックス、アイワ、ダイヤトーン、ケンウッド、テクニクス、ビクター、Lo-D、
パイオニア、サンヨー、オットー、シャープ、オーレックス、デンオン、クラリオン、
ヤマハ、東芝、マグナックス、富士フイルムなどの国産ブランドの他に、
アンペックス、スコッチ、フィリップス、BASF、トーレンスなどの海外ブランドがあった。

思いつくまま挙げてみたので漏れもあるだろうが、とにかくけっこう数のブランドのテープがあった。

ナガオカが、ナガオカとジュエルトーン、二つのブランドで出しているように、
東芝とオーレックス、サンヨーとオットーもそうである。
Lo-Dとマクセルも似たようなものか。

すべてのブランドのカセットテープが、自社生産だったわけではないはずだ。
それでも自社ブランドのカセットテープは、
そのメーカーのカセットデッキにとっては、一つの基準となるテープといえる。

TDKのMA-Rに憧れがあっても、それとは別に、
ナカミチのカセットデッキならばナカミチのカセットテープ、
ヤマハのカセットデッキにはヤマハのカセットテープ──、
そういう組合せは一度はきちんと聴いておきたいものでもある。

ヤマハのメタルテープをヤフオク!に出ていたけれど、
けっこうな高値になっていて、早々に諦めてしまった。

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