雑誌の楽しみ方(最近感じていること・その2)
私が最初に手にした雑誌はなにかをふりかえってみると、
小学館発行の小学一年生だったことに気づく。
それに以前に、幼稚園だったころ、幼稚園児向けの雑誌があったような記憶もないわけではない。
読んでいたような記憶もあるようなないような……。
そんな曖昧すぎる記憶ではなく、
はっきりとしたところでは、やはり小学一年生である。
そして一年後には小学二年生、さらにもう一年後には小学三年生、
とそんなぐあいに小学6年生まで毎月買って読んでいた。
小学生のころは考えもしなかったことだが、
中学生か高校生ぐらいのときに、テレビで、
小学一年生のコマーシャルが流れるようになった。
私が小学生のころ、少なくとも熊本のテレビでは、
小学一年生のコマーシャルは流れていなかった。
とにかく小学一年生のコマーシャル、
それからランドセルのコマーシャルを見ていて、
そうか小学生になるということは、ランドセルを担いで学校に通うということであり、
小学一年生を読むことなんだなぁ、と気づいた。
私が小学生にあがるころ、熊本ではやっと民放のテレビ局が二局になった。
それまではRKKという民放一局しかなかった。
NKKが2チャンネル、民放が1チャンネルと、
チャンネルは12あるのは、受信できる(映る)のはたった3チャンネルだけだった。
新聞のテレビ・ラジオ欄には隣の福岡県の番組表も載っていた。
福岡は民放が四局くらいあった、と記憶している。
受信できない福岡のテレビ番組表を見ては、うらやましく思っていた。
私が小学生になるころは、そんな時代だったし、
そこにおける小学一年生という雑誌である。