Date: 10月 1st, 2018
Cate: Digital Integration
Tags:

Digital Integration(Mojoを聴いてひろがっていくこと・その2)

予算に制約がなければマルチアンプの可能性は確かに大きいが、
ほとんどの人には予算の制約がある。

その制約のなかで、どう予算を配分するのか。
マルチアンプならば、パワーアンプ以外は同じであるとして、
デヴァイダーと複数台のパワーアンプに割く予算を、
一台のパワーアンプに使えば、そうとうにいいモデルが手に入れられる。

ほどほどのデヴァイダーとほどほどのパワーアンプ(複数)によるマルチアンプと、
スピーカー内蔵のLCネットワークを使うけれど、
そうとうにいいパワーアンプ(一台)では、どちらがいい結果が得られるのか。

パワーアンプが複数台になるということは、
そのことによる音質向上のメリットがあるとともに、
電源の取り方や設置などによっては、音質劣化の原因に、すぐさまなってしまう。

ゆえに、私はいまでも、どちらがいいかはなんともいえないと思っている。
ネットワークが手間を惜しまずに作られているのであれば、
ほどほどのマルチアンプよりも、いい結果は得られそうだとも、どちらかといえば思っている。

そこにD/Aコンバーターまで複数台ということになると、どうなるのか。
可能性は大きくなるけれど、その可能性をきちんと発揮させるには、
想像以上に困難なことがつきまとうはずである。

実際にどちらがいいのか。
たとえば試聴室において、数時間試聴したくらいでは結論は出ないように思う。
どんなに高価な器材を用意されていたとしても、そこであるレベル以上の音が出せたとしても、
それをもって結論とすることはできない。

D/Aコンバーターにしても、パワーアンプにしても大きな筐体のもつモノを、
複数台使用することのデメリットは、それらの筐体が音の反射物となることを考えても、
現実的にはスピーカーの後の壁の向うに、
D/Aコンバーター、パワーアンプ用の別室を用意するぐらいのことが求められる。

そんな、私には到底実現できないこと、
たとえ実現できるようになったとしても、そこまでやるかといわれれば、
どうだろうか……、と答えることだろう。

そんなこと考えていたときに、Mojoを聴いた次第だ。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]