Date: 8月 8th, 2018
Cate: 真空管アンプ
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BOSE 901と真空管OTLアンプ(その3)

これまで何度か書いているように、
MC275で901を鳴らしたことがある。
901のほかにアポジーのカリパーのCaliper Signatureも鳴らした。

CDプレーヤーを直接MC275の入力に接続して、
レベルコントロールはMC275についている機能を使っての音出しだった。

記事にはなっていないが、井上先生の試聴だった。
試聴というより、楽しみで聴いていた。

MC275にC22を組み合わせるのもいいだろうが、
こうやって聴くことでMC275のフレキシビリティが確認できた。

MC275は色の濃いアンプだと思われている。
確かにそういうところはあるが、それでも柔軟性が、このアンプには充分に備わっている。

Caliper Signatureを、当時のアメリカの物量投入型のアンプのように、
鳴らしきるわけではない。
そんな鳴らし方には向かないが、Caliper Signatureにしても901にしても、
それぞれのスピーカーのいいところはきちんと出してくれる。

Caliper Signatureの音も良かった。
それ以上に901の音に、私は惹かれた。

フルレンジユニットと真空管アンプはよく合うんだなぁ、
そういえばステレオサウンド別冊のHIGH TECHNIC SERIESのフルレンジ特集号でも、
アルテックの755E、シーメンスのCoaxial、フィリップスのAD12100/M8を、
マランツの510MとマッキントッシュのMC275で鳴らす、という記事があったことも思い出す。

その音はしなやかだった。
アンプの音色は違うけれど、ここにフッターマンのOTL4を持ってきたら──、
そんなこともちょっと思いながら聴いていた。

OTL4にCaliper Signatureは無理だろうが、901ならいける。
これは聴いてみたかった、いまも聴いてみたい組合せである。

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