Date: 5月 9th, 2018
Cate: 日本のオーディオ
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日本のオーディオ、これまで(ラックスCL32・その11)

ラックスは、オーディオ機器のデザインに、
少なくとも高い関心をもっていた会社だった、はずだ。

もちろんすべてのデザインが優れていたとはいわないが、
デザインに無関心な会社ではなかった。

けれど1980年のCL34、同時期に出てきたアナログプレーヤーのPD555などに、
首を傾げたくなるところが見受けられるようになってきた。

CL34について、この項で以前書いている。
PD555は、それ以前の製品PD444とよく似た外観である。
PD444がダイレクトドライヴ型に対し、PD555はベルトドライヴになっているし、
バキューム機構も搭載している。

これらの違いが関係してのことだろうが、PD555を正面からみると、
臓物(モーターなど)がキャビネット下部に丸見えになっている。

トーンアーム取付ベースに、オーバーハング修整用の目盛りをつけるなどして、
こまかなところに配慮しているだけに、よけいに上記のちぐはぐさが目につく。

PD444と似た外観にする必要はなかったのではないか。
デザインを新たにして、臓物が露出しないようにしておくべきだったのに、なぜかやっていない。

1980年頃のことだというのは、承知している。
そのころのデザイナーは、いまのラックスにはいないはずだし、
ラックスという会社もいろいろあって、いまに至っている。

なのに、こういうところだけは引き継がれているように感じる。

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