Date: 5月 6th, 2018
Cate: オーディオの「美」
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音の悪食(その4)

スピーカーを原状復帰させる。
何も、私と同じレベルのセッティングを期待しているわけではない。
ただ、もう少し丁寧に扱ってほしい、とは毎回思っている。

でもオーディオにまったく関心のない人にとっては、
私のセッティングも、彼らによる原状復帰も同じレベルにとらえているのだろう。

それでもいいじゃないか、と思うようにはしているが、
毎回とまではいわないが、細かなモノが紛失していっている。
フェルトなど、オーディオに関心のない人にとっては、ゴミくらいにしか思えないのだろうが、
フェルトが一枚あるのとないのとでは、音ははっきりと違う。

それから何度か書いているCR方法。
ウーファー、ドライバー、トゥイーター、それぞれのユニットに取り付けている。
ウーファーはエンクロージュアに取り付けているから問題ないが、
ドライバーとトゥイーターはエンクロージュアの上に置かれているだけだから、
CR方法のコンデンサーと抵抗は露出している。

これが毎回なぜか力が加えられている跡がある。
なぜ、コンデンサーと抵抗を動かす必要があるんだろうか、と思いながら、
その度に、どちらかに偏っているリード線を直していた。

年内にはリード線が切れるかな、と思っていたが、
意外に早く、今回片チャンネルのドライバーに接続している分が切れていた。

喫茶茶会記が秋葉原にあれば、すぐに代りの部品を買いに行けるけれど、
そんな時間はない。片チャンネルだけ、というわけにもいかないから、
今回はドライバーのCR方法は外した。
それにフェルトも数枚なくなっていた。

つまり二ヵ月前と同じセッティングは、無理な状況に置かれていた。
そうやって鳴ってきた最初の音は、予想した通りの冴えない感じの音だった。

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