Date: 3月 31st, 2018
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(ダストカバーのこと・その13)

テクニクスのSL1000Rは、別売のトーンアームベースを装着することで、
トーンアームを三本まで増やせる。
以前からあるアイディアである。

トーンアームを一本から二本、二本から三本へと増やしたとき、
ダストカバーはどうなるのか。
おそらく一本用のままであろう。

増設したトーンアームを覆うカバーはない(はず)。
となるとダストカバーはダストカバーとして数割しか機能していないことになる。

もしかするとテクニクスは、二本用、三本用のダストカバーを出してくるのかもしれない。
にしても、最初から三本にしてしまう人ならば、三本用ダストカバーを最初に買えばいいが、
一本から増やしていく人に、その度にダストカバーの買い替えをテクニクスはさせるのか。

それとも一本用のダストカバーを下取りしてくれて、差額分で二本用、三本用を提供してくれるのか。

SL1000Rにはダストカバー用のヒンジがない。
トーンアームを増設することを考えての、ヒンジ無しなのだろう。

それにダストカバーを必要としない人にとっては、
ヒンジの存在は、わずかとはいえ音質を損う要因ともなる。

けれどダストカバーは、アナログプレーヤーをホコリから守るためだけのものではない。
そのことをテクニクスは、
テクニクス・ブランドをなくしてしまっているあいだに忘れてしまったのか。

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