視点を変えるだけの話
個人サイトやブログに「このアンプの不満点は電源コードを交換できないこと」とあるのを見かける。
「電源コードで音色をチューニングできない」とつづく。
先日も、あるサイトで、マランツ#七の不満点として、このことが書かれていた。
電源コードが着脱し気になっていないモノでも、まったくアンプ本体に手を加えることなく、
電源コードを、あれこれ試すことができるモノもある。
リアパネルにACアウトレットを備えているアンプがそうだ。
マランツ#7はアンスイッチドを1つ、スイッチドを5つ持つ。
必要なのは、試したい電源コードの両端をACプラグにすることである。
これをACアウトレットに挿せば、電源コードとして使える。
アンスイッチドを使えば、アンプ本体の電源スイッチがそのまま使えるし、
スイッチドならば電源スイッチをパスできる。
視点を、ほんのすこし変えるだけで電源コードを交換できる。
注意点はもともとついていたACプラグに安易に触ると、とうぜんビリッとくるので、絶縁すること。
自慢のように聞こえるだろうが、高校生の時にすでにやっていた。
当時使っていたプリメインアンプは、サンスイのAU-D907Limited。
このアンプの音を少しでも良くしたいと思っていて考えついた。
電源スイッチをパスしたかったのである。
そのとき試したのはオヤイデから出ていたスターカッドタイプのもので、
たしかLi50とかいう型番だった。
芯線の絶縁体はピンクと白で、軟銅線を使ったしなやかなコードだった。
これをスイッチドに接続して聴いていた。
ほんのちょっと視点を変えるだけの話である。