Date: 2月 27th, 2018
Cate: Noise Control/Noise Design
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Noise Control/Noise Designという手法(その47)

ディネッセンのJC80のことを思い浮べる。
型番からわかるように、ジョン・カールの設計による、このプリアンプは音は良かった。

外観や外部電源のつくりなど、注文をつけたいところはいくつもあったが、
その音を聴いてしまうと、欲しくなる。どうしても欲しくなるほどの音の魅力があった。

JC80と出合ったのは、ステレオサウンドで働きはじめたばかりのころで、
そうとう無理しても手の届くアンプではなかった。

それでも試聴の度に、欲しい、と思わせる。
ただ残留ノイズだけは、大きかった。

当時のステレオサウンド試聴室のリファレンススピーカーは、JBLだった。
4343から4344へと替ったころにあたるが、どちらも出力音圧レベルは同じで、
カタログ値は93dB/W/mで、いまの感覚からすれば高能率ということになるだろうが、
当時としては、フロアー型としてはやや低めだった。

それでも残留ノイズは、かなり大きい。
ボリュウムを絞りきっていても、
入力セレクターをライン入力にしていても出ているわけだから、
ラインアンプの残留ノイズである。

音楽が鳴っていないと、つねにスピーカーからシーッというノイズ音がしている。
けれど、そのノイズは、音楽が鳴り出すと、気にならなくなる。

それでも、人によってはそうとうに気にするであろうし、
私だって、もう少しなんとかならないものかと思っていた。

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