Date: 2月 7th, 2018
Cate: アナログディスク再生
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アナログプレーヤーのアクセサリーのこと(その21)

カートリッジをヘッドシェルに取り付けるネジ。
たいていはアルミ製だった。

そこにオーディオクラフトが、真鍮製のネジを出してきた。
BS5(700円)で、長さの違う七種類のネジとナット(こちらも真鍮製)をセットにしたもの。

高校生だったころ、すぐに飛びついたアクセサリーのひとつである。
とにかく価格が安かった。

それでいて、アルミ製のネジとは違う質感が、よかった。
音がまったく変らなかったとしても、
BS5のネジにしたあとでは、アルミ製のネジが急に安っぽく見えてきた。

しかも音も変る。
良心的なアクセサリーだ、と思っていたものだ。

BS5が、私にとって最初のオーディオクラフトの製品だった。
良心的なアクセサリーだとは思ったわけだから、
オーディオクラフトも良心的なメーカーたと思うようになった。

次に買ったのはAS4PLというヘッドシェルだ。
これは瀬川先生が褒められていたということも強く影響している。
これも満足したアクセサリーだった。

AS4PLにオルトフォンのMC20MKIIを取り付けていた。
その次に買ったのが、(その18)で書いているスタビライザーのSD33だ。

アナログプレーヤー関連のアクセサリーは、オーディオクラフトのモノが増えていった。
MC20MKIIを使っていたから、OF2も欲しかった。

OF2はカートリッジのボディを補強するもので、これも真鍮製だった。
価格は4,300円だった。
それほど高いわけではなかったし、買えないこともなかったけど、
AS4PLにMC20MKII、そこにOF2(自重6.2g)を足すと、計算上では26.6gとなる。

ここに取付ネジの重さも加わる。
ネジの長さもOF2の厚みのぶんだけ長くなる。
重さはわずかとはいえ増える。

当時使っていた国産の普及クラスのプレーヤーのトーンアームだと、けっこうしんどい数字だ。
それでためらっていた。
結局買わずに終ってしまった。

だからいまでも買っておけばよかったなぁ……、と思う。

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