Date: 12月 14th, 2017
Cate: 岩崎千明
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537-500と岩崎千明氏(その4)

昔は、メーカーのショールームがあたりまえのように存在していた。
自社製品の試聴だけでなく、
積極的にオーディオに関するイベント・試聴会を行っているメーカーも少なくなった。

オーディオ評論家による試聴会も、ほぼ月一回行われていて(しかも複数のオーディオ評論家)、
当時熊本に住んでいた私は、
東京で暮らしているオーディオマニアをどれだけ羨ましく思ったことか。

ラックスも積極的だったことがある。
その時の話を、友人のKさんから聞いている。

あるときラックスのショールームに来ている人から、
JBLのホーンについての質問があった、とのこと。

蜂の巣、スラントプレートの音響レンズ付き、ラジアルホーン、ディフラクションホーン、
JBLのホーンはアルテックも種類が多かった。

それぞれのホーンの違いは、どういうものか、という質問だった。
岩崎先生の答は「見た目の通りの音がする」ということ。

見た目には形状だけでなく、大きさも含まれている。
材質、色、質感もふくめての見た目であり、
確かに見た目のままが音として現れている、といえよう。

質問した人は、もう少し具体的な答が欲しかったのかもしれないが、
ホーンの見た目が、そのホーンの音であるは、何もJBLのホーンについてだけいえることではなく、
すべてのホーンについていえることでもある。

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