Date: 10月 14th, 2017
Cate: アンチテーゼ
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アンチテーゼとしての「音」(audio wednesdayでの音・その9)

高域が075よりものびている2405だから14.4kHzというカットオフ周波数でも、
トゥイーターを追加する意味はあろうが、
075の実測の周波数特性をみるかぎり、
高域の上限とカットオフ周波数が同じということになり、
何の意味があるのかと思われるかもしれない。

周波数特性だけでなく、指向特性も良好とはいえないから、
指向特性の改善につながるとも考えにくい。

私だって、少しはそう思った。
けれどコンデンサーだけの、つまり-6dB/oct.でローカットしているわけだから、
1オクターヴ下の7kHzにおいても、そこそこの音圧レベルで鳴っている。

075のカタログ発表値の出力音圧レベルは、806Aよりも数dB高い。
私がここで狙える可能性があると考えたのは、
アルテックの2ウェイシステムの高域の拡張ではなく、
音のプレゼンスに関係してくる帯域から上限までの充実であり、
音の表現力の充実である。

その意味で、今回の075の使い方もサブトゥイーター的といえる。
その狙い通りにうまくいくのか、と多少の不安は音を出す前はあった。

075を追加した効果がまったく感じられないどころか、
このくらい高いカットオフ周波数でも、075のジャジャ馬的性格が出てくるのかだろうか、
すべて杞憂にすぎなかった。

とりあえずホーン811Bの少し後方に置いて鳴らした。
DLM2の時に、常に気になっていた点が払拭されていた。
しかも滑らかだった。

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