アンチテーゼとしての「音」(audio wednesdayでの音・その1)
昨晩(10月4日)はaudio wednesdayだった。
喫茶茶会記に向う電車の中、寝過ごしてしまいたい誘惑があった。
空腹だったし、疲労感もあった。
喫茶茶会記に着いたのは18時ごろだった。
それから準備にかかる。
スピーカーの位置を動かし、セッティングを大きく変える。
アンプ、CDプレーヤーのセッティングも同様に変えていく。
しかも今回は前回のテーマであった「結線というテーマ」の続きという面もあり、
外付けのネットワークの配線をさらに変更した。
それからアッテネーターの巻線の可変抵抗を、
無誘導巻線抵抗によるアッテネーターに交換する作業もあって、
音が出はじめたのは19時をけっこう回っていた。
それからCDプレーヤー、アンプの電源を入れて音を出す。
ウォーミングアップをかねて少しの間CDを鳴らしていた。
まだまだ足りないけれど、30分ほどして、いつものとおり「THE DIALOGUE」をかける。
マッキントッシュの電子ボリュウムは、前回と同じ70%にする。
どれだけ音が変化しているのか、それを確認する前に、とにかく驚いた。
聴感上のS/N比をよくしていくと、ローレベルの再現性がよくなるため、
聴感上の音量感は大きく感じられるものだ。
といっても、それほど大きく感じられるものではない。
昨晩の出だしの「THE DIALOGUE」の音量は、
思わず電子ボリュウムの表示を確認してしまうほど、明らかに大きく感じられた。
固定抵抗によるアッテネートだから、最初に減衰量を決めておかなければならない。
できるならば、1dB刻みでいくつもの抵抗パッドを用意して聴いて決めていきたいが、
今回は一発勝負で減衰量を決めて抵抗を用意していた。
ちなみにこれまでの可変抵抗による減衰量よりも3dB近く落としている。
つまり単純に考えれば、800Hz以上のレベルは前回よりも3dB近く低いはずだ。
にも関らず、実際に感じられた音量は3dB以上大きく、だった。