アナログディスク再生・序夜(その1)
アナログディスク再生といっても、
セッティングはいつものと基本的には同じ。
いつもCDプレーヤーを置いている位置にアナログプレーヤーを置いた。
スピーカーのセッティングは、実は毎回少しずつ変えている。
視覚的にもわずかな変化だから、毎回来られている方も気づいていないかもしれない。
アナログディスク再生・序夜のアナログプレーヤーは、
何度も書いているようにガラードの401に、オルトフォンのSPUとRMG309の組合せ。
昇圧トランスはオルトフォンのST5である。
この他に常連のKさんがシェルターの昇圧トランスと、
トーレンスと山本音響のスタビライザー、それから是枝重治氏のフォノイコライザーアンプを持参された。
是枝重治氏のアンプは、デンオンのDL103様の昇圧トランス(初期型)を内蔵したもので、
真空管ではなくOPアンプ構成の小型のモノである。
これらを使い、約四時間、あれこれやっていた。
最初に、おおまかなセッティングの調整。
最初に来られたKさん持参のLP(松田聖子)に固定した。
一時間以上、松田聖子の一曲をくり返し聴いていた。
音は確実に変化していくので、楽しいと思う人もいれば、
少なくとも10回以上、20回近く、同じ曲の同じところをくり返し聴かされることにうんざりされたかもしれない。
松田聖子のLPを使ったセッティングは、19時の開始前にやっておく手もあった。
でも、どういうことでアナログディスク再生は音が変化するのかを体験してもらいたかったのと、
私自身、ひどく体調不良で、そこまでの余裕がなかった、ということもある。
松田聖子のLPで、昇圧トランスはシェルターにした。
接続ケーブルもKさん持参のモノにした。トランスの置き方もいくつか試した。
松田聖子のLPで決めたことのひとつは、スタビライザーの使い方である。
トーレンスと山本音響の、ふたつのスタビライザーを聴いた。
スタビライザーを使わない音から始まり、七つの音を聴いた。