オーディオがオーディオでなくなるとき(その3)
小学生高学年から中学にかけてのころ、スーパーカーブームがあった。
スーパーカーという言葉は、そのころから登場したのだろうか。
いまもスーパーカーと呼ばれている。
一方オーディオは、というと、スーパーオーディオとはあまり使われない。
SACDはSuper Audio Compact Discだから、
ここにはスーパーオーディオがある。
けれどスーパーカーと同じように使われるのは、
オーディオではハイエンドオーディオである。
ハイエンドカーというのだろうかと検索してみると、
上位に表示されるのはハイエンドカーオーディオである。
ハイエンドはオーディオにかかってくる言葉なのだろうか、と苦笑いしてしまった。
私がクルマに詳しくないためだろうか、
ハイエンドカーという言葉が一般に使われているとは感じられない。
価格の高さでいえば、スーパーカーもハイエンドである。
クルマの方が、よりハイエンドであっても、
やはりスーパーカーなのだ。
なぜオーディオはスーパーオーディオではなく、
ハイエンドオーディオなのだろうか。
このことが「オーディオがオーディオになくなるとき」にも、
そして岩崎先生のリスニングルームに憧れても、
どれだけの資産があれば、これだけのリスニングルームとオーディオ機器を揃えられるのか、
と考えてしまうリスニングルームには、憧れを抱くことがないことが多いのにも、
(その1)で書いた、その人はオーディオマニアだろうか、
ということにもつながっていく直感である。