ステレオサウンドについて(その106)
JBLの4301BWX(150,000円、ペア)に、プリメインアンプはテクニクスのSU-V6(59,800円)、
アナログプレーヤーはパイオニアのPL30L(59,800円)、
カートリッジはオルトフォンのVMS30MKII(35,000円)、
システム合計金額は304,600円。
こんな組合せをステレオサウンド 59号の特集ベストバイを見ながらつくっていた。
瀬川先生が56号の特集で示された組合せの一例(KEFのModel 303にサンスイのAU-D607)に、
対抗する気持が少しばかりあっての組合せだ。
もしかすると瀬川先生も、予算30万円の組合せならば、
これに近い組合せをつくられたかも……、と思いながら考えていた。
4301Bの音はModel 303とは対照的だ。
どちらかといえば地味な傾向の303、
小型であってもやはりJBLといえる明るい軽妙な音の4301。
アンプはサンスイのAU-D607もいいけれど、
59号のころ(1981年)にはAU-D607Fになってしまっていた。
だからテクニクスを選ぶ。
57号のプリメインアンプの総テストで、
オルトフォンのVMS30MKIIが、SU-V6の良さを特に活かす、と書かれている。
私も、このシステムでもクラシックを聴きたいから、
アメリカのカートリッジではなくヨーロッパのモノを選びたい。
SU-V6にヘッドアンプは内蔵されているけれど、
あくまでもこたの価格帯のアンプとしては良い部類でも、
MC型カートリッジの良さを活かすとはいえないようなので、
そうなるとVMS30MKIIに絞られていく。
読み応えのあまりない59号の特集だったけれど、
こんな楽しみ方をしていた。