第69回audio sharing例会のお知らせ(PIM16KTとつくることについて)
今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。
パイオニアは1951年にPE8を発売している。
PE8はシングルコーンのフルレンジユニットで、口径は型番が示すように8インチ(20cm)。
PE8は後にNHK放送博物館入りとなっている。
PE8の価格は5,700円。大学卒の初任給が6,500円〜8,000円の時代である。
かなり高価なユニットだった。
もっと安価なユニットを、という声に応えたのが、1957年に登場したPIM6である。
このころは口径をインチであらわしていた。
6インチ、つまり16cm口径のユニット、PIM16のことである。
PIM8はメカニカル2ウェイのフルレンジ型で、価格は1,700円。
PE8と同口径のPIM8(PIM20)は、2,900円。
PIM6は一度製造中止になっている。
発売から10年、売上げが落ちてきたから、だそうだ。
1967年、大学卒の初任給は二万円を超えている。
あえてローコストのユニットを選ぶ人も少なくなってきたためだろうか。
なのにパイオニアには製造中止に対して、批判の声が届き、
翌’68年に復活している。
このときに売上げを伸ばすためだろうか、PIM16KTが発売された。
このへんのことは1974年の電波科学に載っていると、
ユニットを譲ってくださった方からが教えてくれた。
PIM16KTともオーディオとも直接関係はない余談だが、
パイオニアはPIM8の発売の1957年に、テレビのキットも出している。
PVK14AとPVA14Bで、価格は52,500円だった。
場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。