日本のオーディオ、これまで(ヤマハNS1000M・その8)
ステレオサウンド 64号は、ヤマハのNS1000Mを印象づけた、という意味で、
ヤマハ(日本楽器)の広告も忘れてはならない。
カラー見開きの広告。
そこに写っているのは、キズだらけといっていいNS1000Mである。
この写真の脇には、こう書いてあった。
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この#60247RのNS-1000Mは
ヤマハ・エピキュラスに所属し、
武道館での世界歌謡音楽祭などもたびたび経験している
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このNS1000Mのリアバッフルにはキャスターが取りつけられている。
フロントバッフル側には木製の蓋が用意されていて、
そのまま持ち運びが容易に行えるようになっている。
NS1000Mの底板はキズだらけ。
フロントバッフルにもいくつかキズがある。
ウーファースコーカーのフレームには「54 12.6」、
トゥイーターのフレームには「54.1108」と書かれていてる。
おそらくユニットを交換した日付であろう。
このNS1000Mはヤマハが主催するコンサート会場での、
ミキサーのモニターとして使われていたのだろう。
いわば「働くNS1000M」である。
この写真を見ていると、キズが似合う、とも思えてくる。
なかなか、そう思えるスピーカーはないことも、思わせてくれる。