広告の変遷(ソニーのこと・その5)
1979年のソニーの広告。
徹底を重んじるソニー。
これはコントロールアンプのTA-E88、 エレクトリッククロスオーバーネットワークのTA-D88の広告。
モルモット精神のソニー。
これはPWM増幅のパワーアンプTA-N88、
クリスタルロック・シンセサイザーチューナーのST-J88の広告。
流行にこだわらないソニー。
アナログプレーヤーPS-X9の広告。
現代的な職人をめざすソニー。
4ウェイのフロアー型スピーカーシステムSS-G9の広告。
それぞれ広告に書かれているボディコピーをすこしばかり引用しておく。
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徹底ということが難かしいのは、徹することによって何かが犠牲になることが多いからでしょう。
人を驚かせるような新しい技術を世に送ろうとする時、同時に大きな危険を介護しなければなりません。
流行が悪いことだとは考えません。いいアイデアが普遍化されてこそ、進歩があるからです。
しかし、その反対側からものを見つめることができなくなってはなりません。
職人芸というのは、ひとつのことを狭く、深く追求することから生まれるものでしょう。
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それぞれの広告の冒頭だけを引用した。
この後にもコピーは続く。
facebookで、ひとつ前の投稿にコメントがあった。
そこには、「当時の広告は今と違ってリアリティーがベースでしたね」と書いてあった。
そうかもしれない。