Date: 11月 30th, 2014
Cate: アナログディスク再生
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アナログプレーヤーの設置・調整(その28)

アナログプレーヤーの出力ケーブルだけでなくラインケーブル、スピーカーケーブルでも同じことである。
これらのケーブルと電源コードが接近していれば、なんらかの音への影響がある。

信号ケーブルはシールドされているから大丈夫、と思っている人もいるようだが、そんなことはない。
どんなシールドであっても影響を皆無にできることはない。
確実な方法は信号ケーブルと電源コードはできるだけ距離をとることである。
特に信号レベルが極端に低いアナログプレーヤーの出力ケーブルは電源コードからできるだけ距離を確保したいし、
他の信号ケーブルとの距離もできれば確保しておきたい。

いまはデジタル機器がシステムにあることが多い。
CDプレーヤーの電源をオフにしても、
どこかにスイッチング電源を使用しているオーディオ機器があれば、
その機器の電源コードには高周波が流れているとみるべきである。
これも音への影響となってくる。

この影響に関してもシールドがあれば問題ない、ということにはならない。
シールドをあまり過信しないことである。
結局、この影響に関しても距離を確保するのがいい。

つまりアナログプレーヤーの設置は、ケーブルの引き回しを含めて考えなければならない。
電源コードの長さがあまっているからといって束ねてしまう人がいる。
その気持はわからないわけではないが、束ねてしまうことは基本的にはやめたほうがいい。

アナログプレーヤーのケーブルの引き回しには、
コントロールアンプのリアパネルの端子の配置も関係してくる。
このことについては二年ほど前に、「私にとってアナログディスク再生とは(リアパネルのこと)」で書いている。

このケーブルの引き回しに関しては、できるかぎり最初からきちんとしておいたほうがいい。

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