Date: 10月 18th, 2010
Cate: D44000 Paragon, JBL, 組合せ
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妄想組合せの楽しみ(その30)

ステレオサウンド別冊「コンポーネントステレオの世界 ’78」のなかで、
オーディオ・ラボのレコード(つまり菅野録音)を、
制作者の意図したイメージで聴きたい、という読者の要望に菅野先生がつくられた組合せがある。

スピーカーシステムはJBLの4350A、
パワーアンプは低域用がアキュフェーズのM60、中高域用がパイオニアのExclusive M4だ。
ちなみにコントロールアンプはアキュフェーズのC220、エレクトロニック・クロスオーバーもアキュフェーズでF5、
プレーヤーはテクニクスのSP10MK2にフィデリティ・リサーチのFR64SにカートリッジはオルトフォンMC20。
目を引くのは、グラフィックイコライザー(ビクターSEA7070)を使われていること。

ただ、本文を読んでいただくとわかることだが、菅野先生は/SEA7070を、トーンコントローラーといわれている。
その理由として、イコライザーという言葉が好きではない、ということだ。
それにSEA7070は、その後に登場してきた1/3バンドの33分割のグラフィックイコライザーではなく、10分割。

すこし話がそれてしまった。
パワーアンプに話を戻すと、このころ、菅野先生が自宅でJBLの3ウェイのマルチシステム用は、
低域用がやはりアキュフェーズのM60、中域用がこれまた同じパイオニアのExclusive M4、
高域用はサンスイのプリメインアンプAU607のパワーアンプ部を使われている。

低音用のM60は、その後、ステレオサウンド 60号の記事中でも変らず。いま現在も使われている。
M60に落ちつくまでには、マッキントッシュのMC2105、アキュフェーズのP300,
パイオニアのExclusive M3などを試された、とHigh Technic シリーズVol. 1に書かれている。

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