オーディオ評論家の「役割」、そして「役目」(その12)
五味先生の「五味オーディオ教室」から私のオーディオは始まったわけだが、
いちども五味先生をオーディオ評論家と思ったことはない。
最初に「五味オーディオ教室」を読んだときも(もっともこのときはオーディオ評論家という存在を知らなかった)、
その数カ月後ステレオサウンドを手にしてからも、
ステレオサウンド 47号から再開された「続・オーディオ巡礼」を読んだときも、
ただのいちども、五味先生をオーディオ評論家として捉えたことはない。
これから先もずっと、そうだと断言できる。
なのに、世の中のオーディオマニアのなかには、五味先生をオーディオ評論家として捉えている人が、いる。
それもひどいのになると、ツンボのオーディオ評論家、とネットに書き込んでいる輩がいる。
なぜ、この人たちは、五味先生をオーディオ評論家として見ているのか。
五味先生がオーディオ評論家ではないこと、この自明のことがどうして理解できないのか。