Date: 9月 1st, 2013
Cate: デザイン
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オーディオのデザイン、オーディオとデザイン(整理と省略・その4)

旧い記憶を辿っていくと、
冷水器の使い方は、幼いころ、誰か大人に、ここにコップを当てて押すんだよ、と教わっていた、と記憶している。

コップをレバーに押し当てれば、コップに冷たい水が注がれる。
必要な量がコップに注がれたらレバーからコップをはなせば、水は止る。
片手で行える。

水道の蛇口をひねってコップに(冷水ではない)水を注ぐとき、
水を無駄にしたくなければ片手でコップをもち、反対の手で蛇口をひねる。

冷たい水を飲むためのモノとして、冷水器は優れている、といえなくもない。

コップが紙製や透明の薄いプラスチック製の使い捨てが登場してから、
冷水器のレバーはボタンに変っていったものがある。
レバーに紙コップを押し当ててもコップの方が変形してしまい冷水を注げないからだ。

ボタンに変っていったことで、冷水器は冷水だけを提供するモノではなくなっていった。
冷水の他にお湯、それにお茶も一台の器械で提供可能になった。
つまり機能が増えていった。

機能が増えていったことで、昔のレバー式の冷水器のようには扱えなくなった。
すくなくとも何を飲みたいのか、
その飲みたいものをコップに注ぐには、どのボタンを押したらいいのかを視覚的に確認してから、
という動作が加わる。

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