Date: 8月 16th, 2013
Cate: 組合せ
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妄想組合せの楽しみ(その49・番外)

妄想組合せの楽しみ」の前回は、そういえば暑い夏の日だったな、と思い出した。
思い出して、続きをかこうと以前のものを読みなおした。
二年前の夏だった。

二年は短いけれど、その間の変化だけをみれば、決して短いとはいえない期間である。
二年前書こうと思っていたことは、多少の変更を加えなければならないかも……、と思いながら、
自分の書いたものをいくつか溯って読んでいた。

その49)を読んでいて、ひっかかった。
黒田先生の
「あきらかに、頭の半分では、音楽をききたがっていて、もう一方の半分では、音楽をきくことを億劫がっていた」
を引用して書いている。

こういうことはたしかに私も経験がある。
こういうときには音楽の選択も難しいし、重要でもあるのと同じように、
レコードで音楽を聴く者にとっては、どういうスピーカーシステムでいうことも同じウェイトをもつことになる。

レコードの聴き手に強いテンションを要求するような音は、億劫な気持をさらに億劫にすることだってある。
しかも暑い夏であれば、よけいにそうかもしれない。

とはいえ、一度聴き始めれば没頭できるのかもしれないが、
とにかく、気持が億劫がっているときに大事なのは、聴き始めることである。
この「聴き始める」を億劫がらずにできるのであれば、それがいい。

そんな気持の時に向いているスピーカーシステムは、いまの時代にあるのだろうか。

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