Date: 6月 30th, 2013
Cate: 岩崎千明, 楽しみ方
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Electro-Voiceの1828Cというドライバー(その1)

JBLの「Harkness」以外にも、いくつかのオーディオ機器をいただいてきた。
トーレンスのTD224も、それには含まれている。
キャビネットはスイングジャーナルの編集者であった藤井氏の製作によるもの。
オートチェンジャーゆえに横幅は70cmをこえる。
EMTの927Dstよりも横幅は広い。

その他にもトーンアームを数本。
エレクトロボイスのドライバー1828Cと専用と思われるホーンもあった。

このエレクトロボイスのペアは箱こそ古くなっているものの、
どうにも未使用のようだ。

1828という型番はきいても、どんなドライバーだっけ? と思われる方が大半だろう。
ただ型番の「828」に気づけば、もしかして、あのドライバーのヴァリエーションなのか、と思われるだろう。

828HFは、Patrician IVのミッドバスに採用されていたユニットで、
二回折返しホーンのA8419と組み合わせされていた。

828HFはJBLやアルテックのコンプレッションドライバーを見慣れた目には、
やや特殊な構造のドライバーとしてうつる、そういうドライバーである。

JBLやアルテックではドーム状のダイアフラムの凹面側にフェイズプラグがあり、
こちら側から音を放射する。

828HFはダイアフラムの凸面側にフェイズプラグがあるだけでなく、
音が放射されるのは、バックチェンバー側でもある凹面側であるわけだから、
フェイズプラグ側は開放状態となっている。

いわばダイボール型コンプレッションドライバーといえなくもない。
そういうドライバーが、今日いただいてきたモノの中にあった。

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