Date: 6月 18th, 2013
Cate: きく
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舌読という言葉を知り、「きく」についておもう(その4)

本を朗読してもらう、
朗読者がトレースしたものを、きくことになる。

レコード(LPやCD)をオーディオで再生して、
レコードにおさめられている音楽をきく行為は、
どこか本を誰かに朗読してもらい、それをきく行為に似ている。

本には文字が並んでいる。
LPには文字ではなく溝が刻んである。
CDにはピットが並んでいる。

LPの溝はカートリッジの針先がトレースする。
CDのピットは、レーザーがトレースしていく。

そうやってトレースされたことによる電気信号を増幅し処理して、
スピーカーの振動板を動かし、空気の疎密波をつくる。

LPやCDという本を、
オーディオという朗読者が読み上げてくれる。
ここには聴き手(読み手)によるトレースは存在しないことになる。

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