audio wednesday (next decade) – 第四夜・Western Electric 757A(オリジナルとレプリカ・その1)
ウェンターン・エレクトリックの2ウェイのスピーカーシステム、757A。
野口晴哉氏のリスニングルームに、一基ある。
その両脇には、JBLのユニットを用いてのレプリカといえる2ウェイのスピーカーシステム。
ホーンは2397、ドライバーは2420。
ウーファーが何かはエンクロージュアを開けてみないと確認できないので、
いまのところ型番は不明。
ネットワークはウーファー用にはオイルコンデンサー、
2420用にはフィルムコンデンサーがあてられていて、
コイルの取りつけ方法は、ウェスターン・エレクトリック的でもある。
5月1日のaudio wednesdayでは、このスピーカーシステムを鳴らす。
昨年5月28日に開催された野口晴哉記念音楽室レコード鑑賞会。
前半はウェスターン・エレクトリックの594Aを中心とした大型のシステムで、
後半は、このJBLの2ウェイ・システムが鳴っていた。
今回は、この2ウェイにスーパートゥイーターを加えて鳴らす予定だ。
エラックの4PI PLUS.2だけでなく、JBLのUT405もある。
どちらにするかは当日の音で判断する。
audio wednesdayでは、必ず最後にカザルスの無伴奏チェロ組曲をかける。
今回も、もちろんかける。
ただしJBLの2ウェイ+スーパートゥイーターではなく、
757Aのコンディション次第では、こちらで鳴らしたい。
バッハの無伴奏チェロ組曲だけでなく、
ルドルフ・ゼルキンとのベートーヴェンのチェロ・ソナタもかけてみたい。
このベートーヴェンのチェロ・ソナタもモノーラルだが、
マイクロフォンにはウェスターン・エレクトリック製が使われている。
録音における音の入り口、
再生における音の出口、
どちらもウェスターン・エレクトリックということになる。
757Aを鳴らしてみれば、
野口晴哉氏の、このスピーカーへのおもいがなにかしらつかめるかもしれない。