Date: 3月 17th, 2009
Cate: 井上卓也
Tags:

井上卓也氏のこと(その21)

私もよく使う「聴感上のSN比」。
この言葉をもっともよく使われ、おそらく最初に言われたのも井上先生であろう。

頻繁に使われ始められたのは80年代にはいってからだが、
いつごろから使い始められたのかは、はっきりとは知らない。

いまのところ、私が知っているかぎりでは、ステレオサウンド 39号(1976年発行)に出てくる。
     ※
聴感上のSN比とは、聴感上でのスクラッチノイズの性質に関係し、ノイズが分布する周波数帯域と、音に対してどのような影響を与えるかによって変化する。物理的な量は同じようでも、音にあまり影響を与えないノイズと、音にからみついて聴きづらいタイプがあるようだ。また、高域のレスポンスがよく伸び、音の粒子が細かいタイプのカートリッジのほうが、聴感上のSN比はよくなる傾向があった。
     ※
いまのところ、これより前に「聴感上のSN比」という言葉は見つけていない。

Leave a Reply

 Name

 Mail

 Home

[Name and Mail is required. Mail won't be published.]