Date: 6月 27th, 2011
Cate: アナログディスク再生
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私にとってアナログディスク再生とは(その10)

モーターの駆動回路は、いわばアンプだから、アンプ自体の歪やノイズがわずかとはいえ発生している。
それでもどんな外来ノイズが混入してきて、
ときには正弦波が崩れてしまうこともあるAC電源をそのままモーターに給電するよりも、
モーターにとっては、それでも良好な電源供給となり、モーターの回転は滑らかになっている、と思われる。
その滑らかさが、LP12におけるヴァルハラのある無しの音の違いを生んでいる。

ターンテーブルの回転を眺めていると、じつに滑らかに廻っているように思えるのだが、
見ただけでは感知できない領域で、その回転は実のところぎくしゃくしているのだろう。

そのぎくしゃくを生む原因のひとつが回転のためのエネルギーを生むモーターであり、
そのモーターのエネルギー源である電源の汚れである。

ヴァルハラを取りつけたLP12の音は、まさにそんな汚れを洗い落した感じに聴こえる。
いままで回転のぎくしゃくによって生じていた汚れにマスキングされていた、されかかっていた音が、
姿を現してくれる。

だからといってヴァルハラのようなモーター駆動回路さえありさえすれば、
ターンテーブル・プラッターの駆動源として理想に近いものいえるのかとなると、
モーターそのものが、決して完璧なものではないことが浮き彫りになってくる。
しかもそのことは、モーターのトルクがしっかりとターンテーブル・プラッターに伝わるほどに明瞭になってくる。

マイクロのSX8000IIのモーターユニット(RY5500II)は、
起動時にはトルクが必要なためモーターにかかる電圧は100Vだが、
しばらくするとその電圧を半分の50Vに自動的に切り替わるようにしている。
シンクロナスモーターにかかる電圧が低くなればそれだけトルクは下がり、
モーターそのものが発生する振動も減ることになる。

SX8000IIのターンテーブル・プラッターはステンレス製で重量は28kg。
慣性モーメントは十分に大きい。

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