Mark Levinsonというブランドの特異性(その31)
冗長性について、すこしだけ触れたことがある。
使い手が関与できない所でつけ加わるもの、
聴き手が、己の音を求める過程で、意図してか無意識かによってつけ足される音、
アンプなりスピーカーを開発する者によって、やはり意図してか無意識かでつけ足される音、
これらを冗長性と捉えていいのではないかと、最近考えるようになった。
これらの冗長性が、組合せや使いこなしによって相乗的に作用することもあれば、
互いにそっぽを向いてしまうこともあるだろう。
そして、ひとそれぞれ、どの程度冗長性を必要とするのか、
そしてどのような冗長性を求めているのかは違っていよう。
技術が不完全なままで、そこに人が介在する以上、なにかしらの冗長性は必ず発生しよう。
LNP2L、JC2、ML2Lに共通する、過剰、過激、過敏は冗長性ではないだろうか。