私にとってアナログディスク再生とは(SME 3012-R Special・その6)
ステレオサウンド 127号のレコード演奏家訪問は、長島先生だった。
ここで、菅野先生と長島先生が語られていることは、
まだ読んでいないという人はぜひ読んでほしいし、
オーディオを介して音楽を聴くという行為で、
大事なことはなんなのかを感じとれるはずだ。
とはいえ、ここで書きたいのはそういうことではなく、
アナログプレーヤーに取り付けられているトーンアームのことだ。
以前別項で、SMEのSeries Vは、
長島先生のアイディアだろう、と書いた。
だからこそ長島先生は、すぐにSeries Vを導入された。
なのに127号の写真をみると、
トーンアームがSeries Vではなく、3012-Rだった。
なぜSeries Vではないのか、
なぜ3012-Rなのか。
いまとなっては、その答をきくことはできない。
それでも問い続けているからこそ、いまこれを書いている。