Date: 10月 4th, 2020
Cate: 老い
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老いとオーディオ(とステレオサウンド・その8)

ステレオサウンドの雑誌にビートサウンドがある。
あった、とすべきかな、と思い、ちょっと検索してみると、
休刊にはなっていないようだし、不定期刊行物扱いのようである。

ビートサウンドの創刊号が出たのは、二十年近く前のことのはずだ。
朝沼予史宏氏が編集長と創刊されたと記憶しているから、そのころのはずだ。

朝沼予史宏氏は2002年12月に亡くなられているから、
ビートサウンドの創刊号だけ携われていたはずた。

そのころまのステレオサウンドでは、クラシックとジャズが、
試聴レコードのメインであった。

ビートサウンドは、そこを突破したいという朝沼予史宏氏のおもいがあったのだろう。
ビートサウンドの創刊号を私は買わなかったけれど、
周りの人たちの評判はかなり良かった。

だから、その人たちは期待もした。
けれど、朝沼予史宏氏不在のビートサウンドは変っていった。
それはしかたないことだったのかもしれないが、
それとともに、ビートサウンドのことが、周りの人たちの話題にのぼることが減ってきた。

創刊号も買わなかったぐらいだから、それ以降の号も一冊も買っていない。
書店で手にとってパラッと眺めるだけか、
オーディオ好きの友人宅に行った時に、そこにあれば少しじっくり読むことはあった。

その程度の読み方(とはいえないけれど)しかしていないのだが、
スイングジャーナル化してきたな、と感じていた。

ここでのスイングジャーナルとは、
売れていたころの、勢いがあったころのスイングジャーナルではなく、
しぼんでいくだけのスイングジャーナルのことである。

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