Date: 3月 12th, 2020
Cate: アナログディスク再生
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トーンアームに関するいくつかのこと(その4)

アナログプレーヤー関係ではないが、
片持ちの代表的例、もっといえば片持ちのキングといえるオーディオ機器は、
やはりB&WのNautilusだ。

ウーファーをのぞく上三つの帯域のユニットの後部は、
消音構造のために、角のように伸びている。

この角は、先端が片持である。
これだけ長い片持ちのオーディオ機器は、これ以前にはなかったし、
Nautilus以降もない。
しかも三本の片持ちである。

Nautilusの、この三本の角の先端を、適切な方法で片持ちではないようにしたら、
どれだけ音が変化することだろう。

Nautilusでは試したことはないが、
B&Wの小型2ウェイの805Dでやったことはある。

805Dのトゥイーターの後方にのびる角は、さほど長くない。
それでも先端の下に支えをかましてやる──、
たったこれだけのことなのに、音は大きく変化する。

その時は、数人で聴いていた。
ギターのディスクがかかっていた。

アクースティックギターなのに、エレクトリックギターのように鳴っていた。
それが、ほんのちょっと角の先端を支えただけで、
アクースティックギターの響きに変っていった。

私の隣で聴いていた人は、高校時代にギター部にいた人で、
彼も片持ちのままの805Dのギターの音には首を傾げていたが、
私が手を加えたあとの805Dの音を聴いて、納得していた。

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