2,500,000円と125,000円(その16)
出てきた音に可能性を感じたのであれば、
その可能性を最大限に抽き出したい、と思う私だ。
その可能性の抽き出し方は、同じように思う人の数だけ違ってくるはずだ。
私は、今回の218に行った手法をとる。
今回の218で、218の可能性を最大限に抽き出した、とはまだ思っていない。
まだまだ良くなる、という予感がある。
それでも、今回の218の結果には、満足している。
その上で、ULTRA DACの2,500,000円と218の125,000円をどう捉えるか。
こうなるとオーディオ機器にまったく手を加えない人と私とでは、
ULTRA DACと218の価格の大きな違いに対しての捉え方はそうとうに違ってくるはずだ。
出てきた音がすべてだ、と書いている。
そうである。
出てきた音がすべてなのだが、
出てきた音に可能性を強く感じたのならば、
評価の前提条件が違うのであれば、そのオーディオ機器の評価もまた違ってくる。
ここで難しいのは、ではどうやって出てきた音に可能性を聴くという方法についてだ。
こういう聴き方をすれば、出てきた音に可能性を感じとれる、という確実な方法はない。
無責任といわれようが、そうとしかいえない。
直感がすべて、である、としかいえない。
もちろん、そこでの直感をより確かなものにするためにいくつかのことを試したりはするが、
直感がまずあってのことだ。
そして、この直感は単なる山勘ではない。