長島達夫氏のこと(その10・余談)
2007年に瀬川先生の二十七回忌をやったことは、以前書いた通り。
そこに瀬川先生のデザインのお弟子さんだったKさんが来られた。
この時既にKさんは、CDをリッピングして音を聴かれていた。
CDプレーヤーで聴くよりも、リッピングして聴いた方がいい、と、
いまから十二年前に言われていた。
しかもKさんによると、ハードディスクによって音が変る、ということ。
ハードディスクも、そのころはIDEに主流になっていた。
Kさんは、SCSIのハードディスクが圧倒的に音がよい、といわれた。
SCSI(スカジー)といっても、いまではほとんど通用しなくなっていることに、
ちょっと驚くけれど、1990年代ごろからパソコンを使ってきている人ならば、
周辺機器をパソコンに接続する規格は、SCSIが一般的だった。
SCSI用のハードディスクは、IDE用のハードディスクよりも高価だった。
しかも容量も小さかった。
それでもSCSIのハードディスクを使うメリットが、オーディオマニア的にはあったわけだ。