Date: 7月 18th, 2018
Cate: 冗長性
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redundancy in digital(その6)

1979年当時の各社のPCMプロセッサーの外形寸法/重量/消費電力は下記のとおり。

オーレックス PCM Mark-II:W45.0×H17.0×D39.0cm/25.0kg
オプトニカ RX1:W43.0×H14.1×D36.0cm/15.5kg/80W
オットー PCA10:W44.0×H15.0×D43.0cm/60W
ソニー PCM100:W48.0×H20.0×D40.0cm/約30kg/60W、PCM-P10:W48.0×H20.0×D40.0cm/約30kg/50W、PCM-10:W48.0×H20.0×D40.0cm/約30kg/60W
テクニクス SH-P1:W45.0×H20.5×D48.0cm/22.0kg/100W
ビクター VP1000:W43.5×H17.0×D52.8cm/26.0kg/100W

どの機種も出力100W以上のプリメインアンプ並の大きさと重さである。
消費電力にしても、バッテリー駆動が無理なほどに大きい。

くどいようだが、これにビデオデッキの大きさ、重さ、消費電力が加わるわけだ。

二年後の1981年に、ソニーのPCM-F1が登場する。
PCM-F1の外形寸法/重量はW21.5×H8.0×D30.5cm/約4kgである。
PCM-F1はAC電源のほかに、充電バッテリー、カーバッテリーの三電源対応なので、
電源部は外付けとなっている。

なので電源部を含めると、多少サイズは大きくなるものの、
PCM100のサイズと比較するまでもなく、ここまでコンパクト化している。

もちろん性能的にはPCM100は同じである。
PCM100が1,500,000円でPCM-F1が250,000円だから、1/6になっている。

けれど1981年では、PCM10、PCM-P10(再生のみ)は製造中止になっているものの、
PCM100は現行製品である。

他社のPCMユニットもソニーと傾向は同じである。
性能はそのままにサイズは小さくなり、消費電力も減り、価格も安くなっている。
そして製品ラインナップは完全に入れ代っている。

1979年の新製品だったPCMユニットはすべて製造中止。
なのにソニーのPCM100は残っている。

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