「複雑な幼稚性」が生む「物分りのいい人」(その7)
avcat氏の一連のツイートを読んだ上で、
ステレオサウンド 207号掲載のYGアコースティクスのHailey 1.2の試聴記を読んだ。
柳沢功力氏と小野寺弘滋氏。
試聴方法のページでわかるのは、ふたり合同試聴であったこと、
柳沢功力氏が前方の椅子、小野寺弘滋氏が後方に椅子に座っての試聴である。
前後位置の違いはあっても、ほぼ同じ音を、
柳沢氏も小野寺氏も聴いていた、といえる試聴環境だ。
そのうえでふたりの試聴記を読み比べてほしい。
このためだけに207号を買ってきた。
avcat氏のツイートを読めば、柳沢氏の評価(試聴記)に、
そうとう不満があるように、私は感じた。
けれど、柳沢氏、小野寺氏は、同じ音についての、
その人なりの表現での試聴記だと感じたし、
このふたりの試聴記が、
まったく別の音(別のスピーカー)について語っているとは思えないし、
特に問題のある試聴記でもない。
Hailey 1.2の試聴記が問題というのなら、
JBLの4367WXの、傅信幸氏の試聴記のほうが、問題になるのではないか、と思う。
Hailey 1.2の試聴記で、
ステレオサウンドの染谷編集長が《これからこのようなことがないように対策します》と、
YGユーザーにほんとうに謝罪したのであれば、JBLユーザーも謝罪を要求してもいいだろうし、
染谷編集長はそれに応じるべきだと思うが、
そもそもHailey 1.2の試聴記が問題だと思わない私は、
謝罪をする必要はなかった、と考えるし、謝罪すべきではなかった、といっておく。