Date: 8月 1st, 2016
Cate: 言葉
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〝言葉〟としてのオーディオ(その7)

〝言葉〟としてのオーディオを、ちかごろよく考えるようになってきている。
7月の上旬、ある集まりに呼ばれた。
初対面の方がふたり。特にオーディオマニアの集まりではなかった。

そのうちのひとりに、オーディオにのめりこんでいったきっかけをきかれた。
「五味オーディオ教室」だと答えた。

多くのオーディオマニアは、身近にオーディオマニアがいたことがきっかけとなっている。
身近にいる人は家族であったりもしくは親戚、学校や会社の先輩だったりする。
そこで、なんとなくイメージしていたステレオの音とは違うオーディオを聴いて……、
ということがきっかけとなる。

私にはそういうきっかけはなかった。
ただひたすら「五味オーディオ教室」を読んではまた読んで……がきっかけである。

「めずらしいですよね」と、だからいわれた。
私のようなオーディオマニアがどのくらいいるのかはわからないが、少数派ではあろう。

どちらのきっかけがいいのかは、実はどうでもいいことだと思う。
その上で、私は「五味オーディオ教室」がきっかけでよかったと、
近頃ますますそう思うようになってきている。

それは私の中に少しは「〝言葉〟としてのオーディオ」が形成されてきているからかも……、
勝手にそう思うようにしている。

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