Date: 1月 2nd, 2016
Cate: 技術
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捲く、という技術(その1)

オーディオ機器を製造するうえでの根幹といえる技術はなんだろう? 考えてみた。
ハンダ付けと捲く技術ではないだろうか。

ハンダ付けについては、ここでは語らない。
ここでは、捲く、について書く。

オーディオ機器を構成する部品には、捲くことで製造されているモノがいくつもある。
まずコイルがある、

コイルはスピーカーシステムの内蔵ネットワークの大事な部品だし、
高周波ノイズを除去する部品でもあり、
パワーアンプの出力のところにも使われている。

さらにボイスコイルと呼ばれるコイルがある。
どんなに理想的といえる振動板を採用し、
優れて磁気回路をもってきても、ボイスコイルがいいかげんな捲きならば、
優秀なトランスデューサーとはならない。

ボイスコイルとは反対の発電のためのコイルがある。
カートリッジの内部にあるコイルであり、
オーディオ機器に使われるコイルの中では、もっとも小型で軽量なコイルだ。

それからコイルを組み合わせた部品にトランスがある。
電源トランス、出力トランス、高周波トランスなどがある。

もっとこまかく見ていくと、抵抗、コンデンサーもそうである。
容量の小さなコンデンサーであれば積層型もあるが、
多くのコンデンサーには捲きの技術が使われている。

抵抗も巻線抵抗はそうだし、スピーカーシステムのレベルコントロールには、
巻線型のモノが使われることが多い。

もうひとつモーターを忘れるわけにはいかない。

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