Date: 4月 27th, 2010
Cate: 朦朧体
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ボンジョルノのこと、ジャーマン・フィジックスのこと(その3)

中学、高校時代と、カバンに入っていたのは教科書ではなくステレオサウンドだった。
教科書は、すべてとはいわないけど教室の机の中に置きっぱなし。
毎日、家と学校のあいだを往復していたのはステレオサウンドと、他のオーディオ雑誌だった。

授業中にこそ読まなかったけど、休み時間のすこしのあいだでも、ステレオサウンドのページをめくっていた。
レコードだったら、溝がすりきれるくらいのいきおいで、ステレオサウンドを読んでいた。

まだ、どういう音を求めているのか、そんなことはわかっていない時期でもあったが、
それでもここまで読んでいると、なんとなく、そして自然に、「この人の感性に近いかも……」と思えてくるものだ。

それが私には、瀬川冬樹だった。
また、このころは、女性ヴォーカルものに、惹かれていた時期でもあった。

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