Date: 11月 11th, 2013
Cate: アナログディスク再生, ショウ雑感
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2013年ショウ雑感(アナログディスク再生・その9)

Air Force Oneと927Dstの音を同じ基準で評価することは果して可能なのだろうか。
そんな気もする。

927Dstで聴ける、圧倒的と、誰もがいいたくなるであろう、あの音を聴いたあと、
そして927Dstの音を、仮に正しいとするならば、Air Force Oneの音は物足りなさを憶えるだろう。

Air Force Oneの音を正しいとするならば、927Dstの音はなにかが過剰な音と感じても不思議ではないし、
日常的に聴く音ではない、と思われるかもしれない。

インターナショナルオーディオショウの最終日、
ステラのブースで、カンターテ・ドミノのレコードの数枚後にグールドのゴールドベルグ変奏曲がかけられた。
1981年録音の方だ。
このレコードも、CDとアナログディスクで、いくどとなく聴いている。
ステレオサウンドの試聴室で聴いた回数はカンターテ・ドミノの方が多いが、
自分のオーディオで聴いた回数はグールドの方が多い。

アリアが鳴る。
Air Force Oneで聴くと、アリアのところでのハミングが、
これまで聴いたどのアナログプレーヤーよりも聴きとりやすい。
そこで鳴っているピアノも、ヤマハのグランドピアノというイメージがしっかりとある。

数年前に聴いた、非常に高価なスピーカーシステムによるアップライトピアノのような音ではない。

第一変奏曲が鳴る。
ここでアリアのときとピアノの音像の大きさが変化しているのもはっきりと出す。
お見事、と思いながら、
Air Force Oneと927Dstの違いについて考えてもいた。

いま別項で書いているカラヤンのパルジファルのことを思っていた。

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