オーディオにおけるジャーナリズム(リーダーとマネージャー、それに組織・その7)
話題になっているChatGPTで、オーディオのことをチャットしてみると、
意外にも、まともな答が返ってくる。
オーディオについて考えることは無駄ですか、ときいてみると、
ChatGPTは、こう答えてくれた。
オーディオについて考えることは無駄ではありません。音楽やオーディオは、多くの人々の日常生活に大きな役割を果たしています。良い音質を享受することは、リラックスした気分やエンターテイメントを楽しむことができます。また、音楽やオーディオに対する理解を深めることは、自分自身の音楽的な好みや音響知識を向上させることにもつながります。しかしながら、音楽やオーディオ以外の活動も大切ですので、バランスよく考えて楽しんでください。
最後の《音楽やオーディオ以外の活動も大切ですので、バランスよく考えて楽しんでください》、
なかなか優秀な答といえる。
ステレオサウンドで働いていたころ、あるオーディオ評論家がいっていたことを思い出す。
試聴は楽しいけれど、そのあとの原稿書きは大変。
試聴メモを入力すると、コンピューターが自動的に文章を書いてくれるようにならないだろうか、
そんなことだった。
1980年代は、こんなことは夢物語だったからこそ、
そのオーディオ評論家も、そんなことを言ったのだろうが、
それから四十年近く経った現在、夢物語ではなくなりつつあるといえるほどに、
おそろしい速度で進歩している。
それこそ試聴メモをスキャンしさえすれば、自動的に試聴記を書き出してくれるようになる。
そんな時代は、意外に近いように感じる。
昨年12月に、韓国の出版グループ・韓国電子図書出版という会社が、
人工知能技術を活用した雑誌を創刊している。
SINGULARiTY(シンギュラリティ)という雑誌で、
編集者、デザイナーが一人、もしくは全く必要としない雑誌づくり(編集)を目指す、とのこと。
最終的には人間の編集者不要の雑誌ということになる。