Date: 12月 5th, 2019
Cate: High Resolution
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MQAのこと、MQA-CDのこと(その4)

昨晩のaudio wednesdayは、野上眞宏さんによるDJ一夜だった
MQAで始まり、MQAで終った。

始まりの曲は、カラヤンによるボエーム。
終りの曲は、ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーのチェロ協奏曲だった。

ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーは、いわば愛聴盤である。
愛聴盤といっても、ほかの愛聴盤とは、どうしても思い入れが違うところがある。
だから、愛聴盤と誰かにいうのに、すなおにそういえないところを感じてしまう。

これまでジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーを、
喫茶茶会記で鳴らそうとおもったことはなかった。
理由は、うまく鳴ってくれそうにないからである。

アルテックのスピーカー(音色)で、
ジャクリーヌ・デュ=プレのチマロがうまく鳴ってくれるとは思っていない、
そういうところが私にはある。

そうであれば、うまく鳴るようにしろ、といわれそうだが、
ジャクリーヌ・デュ=プレのエルガーは、そんなふうには鳴らしたくないだけである。

昨晩の野上さんの選曲だった。
MQA-CDをリッピングしての再生だった。
D/Aコンバーターはメリディアンの218である。
前回からさらにちょっと手を加えている218である。

うまく鳴りそうになければ聴かないという選択肢もあった。
けれど、うまく鳴ってくれそうな予感はあったし、そのとおりだった。

二楽章で終えずに、三楽章も聴いて、四楽章、最後まで聴いた。
その3)で、中野英男氏の「音楽・オーディオ・人びと」から引用した。
《デュ・プレのチェロの音が荒寥たる乾き切った音だった》とあった。

昨晩の音は、そんな音とはまるで違っていた。
だからこそ最後まで聴いた。

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