Date: 11月 22nd, 2019
Cate: ショウ雑感
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2019年ショウ雑感(その19)

会場の国際フォーラムに着いたのは12時30分ごろだった。
19時までいられればよかったのだが、
歯の治療の予約をしていたので、18時までしかいられず、
今回も素通りせざるをえなかったブースがある。
すべてのブースをまわったわけではない。

なので、あくまでも私が入ったブースということになるが、
今年聴いたなかで、印象深かったのは、アクシスで鳴っていたファインオーディオのF1-12だ。

昨年もファインオーディオのスピーカーには好印象を持っていた。
昨年鳴っていたのは、F1-10で、今年のモデルはユニット口径が12インチにアップしている。

しかも今年は、FMアコースティックスでの音を聴けた。
他のアンプで鳴らされた音もいいのだが、FMアコースティックスの音を聴いた後では、
色褪てしまうほどに、魅力的に鳴っていた。

アクシスのスタッフの方がいわれていたけれど、
FMアコースティックスの製品は、毎年値上げされる。十年でほぼ二倍になる。

確かにそうである。
このあいだ、ひさしぶりにFMアコースティックスの価格を確認してみたら、
ここまで高くなっていたのか、と驚いた。
ほんとうに高い。あえて価格は書かないでおく。

音は空気の振動である。
空気にも質量はあるというものの、我々は空気の重さを感じることはほとんどない。

けれど音楽という空気は、重量ある楽器から生み出されたものである。
その楽器を弾く人には体重がある。

そういうところから音は出てくる、ということを感じる音なのだ。
ピアノの音は、それが300kgほどの重量をもつグランドピアノから発せられていることを感じる。
演奏者にも体重があることを感じさせる。

かといって、音そのものが重々しいわけではない。
FMアコースティックスの音を聴いたあと、
アクシスのブースのほかのアンプ、
ほかのブースでの音を聴くと、そこに肉体の不在を感じてしまうほどに、
FMアコースティックスの音には、肉体がある、ボディがある。

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