オーディオの楽しみ方(つくる・その4)
BOSEbuild Speaker CubeとパイオニアのPIM16KTを対比させながら、
書いていこう、と最初は考えていた。
けれど(その2)からいきなり話が逸れてしまっている。
逸れてしまって思ったことがある。
製品についていくるマニュアルのことだ。
完成品のオーディオ機器にもマニュアルはついてくる。
海外製品ではついてこないモノはあるようだが、
国内製品でついてこないということは、まずない。
当然ラックスキットにもマニュアルはついている。
そのマニュアルは完成品とのマニュアルとは違うものだ。
例えばラックスのCL32とラックスキットのA3032は同じ内容・外観のアンプだが、
CL32は完成品で、A3032はキット。
A3032を完成させれば、CL32のマニュアルが必要になるが、
その前にA3032のマニュアル、完成させるためのマニュアルが必要である。
いったいどういうマニュアルだったのだろうか、といまごろ思っている。
いいかげんなマニュアルではなかったはずだ。
いいかげんなマニュアルでは、アフターサービスがさらに大変になるから、
親切丁寧なマニュアルだったように思う。
ラックスキットにはさまざまなキットがあった。
コントロールアンプ、パワーアンプ、プリメインアンプ、
それも真空管もあればソリッドステートもあった。
これらの製作マニュアルは、これから何かをつくろうとしている人にとって、
良い教科書になるのではないだろうか。
ラックスはラックスキットのマニュアルを公開してくれないのだろうか。