2010年ショウ雑感(その1)
今年は、ぎりぎりまで瀬川先生の電子書籍つくりにかかりっきりだっため、
インターナショナルオーディオショウへ行けたのは、最終日の13時すぎだった。
しかも今年は、17時終了でいうこともあって、会場にいたのは、わずか数時間。
すべてのブースには入れなかった。
もちろん会場についた時点で、まず駆け足ですべてのブースにとにかく入ってみるつもりでいたし、
実際そうしたけれど、いくつかのブースには、もう人がいっぱいで中に入れなかった。
私が居た時間帯で、もっとも人が集まっていたのは、フォステクスのブースだった。
今年初参加で、しかもスペースもそれほど広くないということもあってだろうが、ドアの外まで人があふれていた。
こんなに人が集まっていたブースを見たのは、ここ数年、他のブースではなかったように思う。
入れたブースの音のじっくり聴いたわけでもない。
それでも、入った瞬間に、惹きつける音をだしているところがあり、
今年、私が聴いたなかで印象に残ったブースは、マッキントッシュ・ジャパンとノアだった。
マッキントッシュ・ジャパンでは、MC2KWで鳴らされていた。
この音を聴く12時間前まで瀬川先生の電子書籍の作業をしていたこともあってか、
瀬川先生が書かれていたアメリカ東海岸の音についての文章が浮んできた。
1970年代の東海岸サウンドとは、音のバランスは違う。
以前も書いたように、KLHのスピーカーシステムのレベルコントロールの表示に、
FLATとNORMALの、ふたつのポジションがあり、
トゥイーターのレベルをやや下げた状態を”NORMAL”とする東海岸特有の音のバランスは、もうない。
なのに私が東海岸サウンドと、つよく感じたのは、音の余裕度について、である。