Date: 10月 9th, 2013
Cate: オーディオ評論
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「新しいオーディオ評論」(その2)

ステレオサウンドは季刊誌だから三ヵ月に一度、
オーディオアクセサリー、アナログもステレオサウンドと同じく季刊誌。
ステレオ、無線と実験、書店売りはしていないけれどラジオ技術は月刊誌だから、毎月出る。

どのオーディオ雑誌にも新製品が紹介されている。
新製品が紹介されていないオーディオ雑誌はないし、
新製品がまったく発売されないこともない、ということである。

一時期、日本のメーカーの新製品ラッシュが批判された。
そのころと比べれば、いつの日本のメーカーの開発スパンは長くなってきている。
それでも、どのオーディオ雑誌を手にとっても、毎号、多くの新製品が並んでいる。

一社あたりの新製品の数は以前よりも少なくなっていても、
メーカーの数が増えていれば、トータルとしての新製品の数は、以前よりも多くなる。

しかも昔以上に、ケーブルを含めたアクセサリー関連の新製品が増えてきている。
これらも当然誌面で取り上げられるから、
新製品のページが足りなくなることはあっても、
今号は新製品が少なくてページがうまらない、という事態にはなっていない。

新製品は編集者にとってはありがたいともいえる。
新製品が出続けているかぎりは、その紹介記事をつくるだけで誌面はうまっていく。
話題を提供してくれるのも新製品であるからだ。

そういう新製品が、ありえないことなのだが、一年間まったく、
どのメーカーからも登場しなくなったらどうなるだろうか。

一年間くらいではそれまで登場してきた、
既に市販されているオーディオ機器を再び取り上げることで記事はつくれる。

新製品がまったくでない状況が一年、二年、三年と続いたら……。
こんな、ほぼ絶対にあり得ないことを考えてみると、気がつくことがある。

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