Archive for 10月, 2016

Date: 10月 1st, 2016
Cate: audio wednesday

第69回audio sharing例会のお知らせ(PIM16KTとつくることについて)

今月のaudio sharing例会は、5日(水曜日)です。

別項で、パイオニアのスピーカーユニットのキットPIM16KTのことを書いた。
それを読んでくださった方から、
未組立てのPIM16KTが一本ありますから譲ります、という連絡があった。

こんな展開になるとは思っていなかった。
なので、今回はPIM16KTを持っていき、つくるというテーマについて話そうと考えている。

最初はインターナショナルオーディオショウが終ってすぐなので、
ショウについて話そうかとも考えていたが、
ショウをじっくりまわる時間がとれそうにないので、他のテーマを考えていたところに、
PIM16KTの話。

昨夜、インターナショナルオーディオショウの後に友人三人で会っていた。
みなオーディオマニアだ。
オーディオの話より、それ以外の話のほうが多かったが、
あるスピーカーのことが話題になった。

非常に高価なスピーカーシステムで、ステレオサウンドでも高い評価を得ている。
これを買った人が、エンクロージュア内部を見たところ、ひどいハンダ付けだったそうだ。
それでハンダ付けのうまい人に、すべてのハンダ付けをやり直してもらったところ、
みちがえるほど音が良くなった、という話だった。

友人のひとりが、本人から聞いている話だ。
そのスピーカーの価格を書いてしまうと、
どのスピーカーなのか特定されるから伏せておくが、ほんとうに高価なスピーカーである。

それでもお粗末なハンダ付けがなされている。
オーディオ機器をつくるということは、いわば接着ともいえる。

接着剤による接着、ハンダによる接着、ボルトやクギによる接着。
そのことにふれながら、語っていく予定だ。

場所はいつものとおり四谷三丁目のジャズ喫茶・喫茶茶会記のスペースをお借りして行いますので、
1000円、喫茶茶会記にお支払いいただくことになります。ワンドリンク付きです。

Date: 10月 1st, 2016
Cate: ケーブル, ショウ雑感

ケーブル考(ショウ雑感・その2)

インターナショナルオーディオショウでのテクニクスのブース。
SL1200Gについての説明と音出しが行われていた。

SL1200Gは電源コードと信号ケーブルを交換できる。
もちろん製品にはどちらも同梱されている。

が、この日の音出しは、説明もされていたが、
電源コードはアキュフェーズ、信号ケーブルはゾノトーンのモノを使っていた。

話に聞けば、テクニクスの試聴室でも信号ケーブルはゾノトーンとのこと。
いわばテクニクスにとって、信号ケーブルはゾノトーンが標準といえる。

だからそのケーブルを、インターナショナルオーディオショウでの音出しでも使う。
そういう理解もできるわけだが、
それではなんのために信号ケーブルと電源コードを同梱しているのか。

SL1200Gは330,000円(税抜き)するアナログプレーヤーである。
このクラスのモノを買う人が、なんのケーブルも持っていないとは考えられない。
ならばSL1200Gは、最初から信号ケーブルも電源コードもなしでもいいという考えもできる。

それでもテクニクスはケーブルをつけている。
どんなグレードのモノなのかはしらないが、
つけておけばいい、という考えによるモノではない、と思う。

あまりにも安っぽいモノを、330,000円のモノにつけるだろうか。
きちんとしたケーブルがついてくるのではないだろうか。
だとしたら、それはSL1200Gにとって、
標準といえる信号ケーブルと電源コードであるわけだ。

でも、それらのケーブルを使ったSL1200Gの音を、オーディオショウで聴かせない。
テクニクスの試聴室においても、そうであろう。

ここで井上先生の言葉を憶いだす。

Date: 10月 1st, 2016
Cate: ケーブル, ショウ雑感

ケーブル考(ショウ雑感・その1)

井上先生は、製品に同梱されているケーブルで接続した音を、
まず聴くことの重要性を、くり返しいわれていた。
瀬川先生も同じことをいわれていた、と聞いている。

昨今のオーディオ機器は信号ケーブルだけでなく、
電源コードも交換できるようになっている。

アメリカやイギリスなどの海外製のアンプはかなり以前からそうだったのに対し、
国産のオーディオ機器は電源コードを交換できるようにはなってなかったが、
いまでは交換できないモノの方が少ないようだ。

電源コードが交換できるオーディオ機器にも、電源コードは付属してくる。
その電源コードが、いわば標準となる。

オーディオショウでは各ブースで、さまざまなケーブルが使われているのを目にする。
少しでもいい音を出したい、ということからのケーブルの選択であるはずだ。

いま信号ケーブル、電源コードが付属されているオーディオ機器は、
どのくらいの比率なのだろうか。
電源コードはおそらく100%同梱されているはず。
信号ケーブルは、そうではないだろう。

オーディオショウでは、このあたりはどうしているのだろうか。
信号ケーブルが付属していないのであれば、どのケーブルを使ってもいい、といえる。
電源コードはどうだろうか。

付属のコードをではなく、別の電源コードに換えてしまう。
その音を聴かせることを、出展社のスタッフはどう考えているのか。