シンプルであるために(ミニマルなシステム・その1)
2014年の新製品、いったいいくつの製品が登場したのか。
気になる(なった)新製品は、人によって違ってくる。
私は、というと、もっとも気になったのは、CHORDのHUGOだった。
HUGOが登場したとき、侮ってみていた。
オープンプライスということもあって、内容もあまり読まずに10数万円くらいかな、とまず思ったし、
実際の価格を知って、そんなにするの……、とも思った。
けれどHUGOについてあれこれ知っていくと、侮れないモノだと、わかってくる。
HUGOの詳細についてここでは書かないが、個人的にもっとも惹かれたのが、スピーカーが鳴らせることだった。
CDプレーヤーが登場した時、池田圭氏がアンプを通さずに、
CDプレーヤーの出力だけで、スピーカーを鳴らすことをやられていた。
CDプレーヤーの出力は2Vrms。
出力インピーダンスが十分に低ければ、8Ω負荷では2Vの自乗(4V)を8Ωで除算した値だから、0.5Wになる。
100dB/W/mほど能率の高いスピーカーであれば、鳴らせないことはない。
とはいえ池田圭氏の記事を読んでも、自分で追試することはしなかった。
HUGOの出力は5Vrms。
ということは8Ω負荷では3.125Wの出力になる。
HUGOの輸入元のタイムロードのインターナショナルオーディオショウのブースでは、
小型スピーカーをHUGOで鳴らしていた。